借金500万円起業失敗のつけを負う|元ニート社長の回想録

いよいよ起業!順風満帆な人生の始まり…ではなかった。

行政書士試験合格後、実務研修と開業資金
の調達を1年かけて行い29歳の時にクズニート
だった私が自分の事務所を開業しました。

 

さあ!これからが新しい人生の始まりだ!

 

そう思い気合十分の門出でした。

 

昔なじみの友人などからは開業祝いの花
なども貰い、先輩行政書士の事務所挨拶
などもしっかり行い後は依頼を取ってガンガン
仕事に打ち込もうといきこんでました。

 

 

開業初年度年商12万円という現実

 

開業をするということは
「自分で仕事を取得しなければならない」
ということです。

 

待ってても仕事はきません。
当然売上も上がりません。

 

コレがいかに難しいことなのかわかっていなかった。

 

資格もあるし仕事もできる状態では有りましたが
肝心の依頼を取る技術が私にはありませんでした。

 

開業3ヶ月位は
「まだ始まったばかりだから仕方ない」
そう思っていました。

 

ですが、その後どれほど時間がたっても依頼の量
は増えることはありませんでした。

 

開業から半年ほど経った程度で焦り始めます。

 

準備していた運転資金が枯渇してきたのです。

 

焦った私は取り敢えずその場を凌ぐために
深夜のコンビニアルバイトをはじめます。

 

フリーター生活に逆戻りです。

 

開業初年度のこの年の年商は12万でした。

 

 

ですが事務所を潰すわけには行きません。

 

やっとの思いで手に入れた希望を捨てること
はどうしても出来ませんでした。

 

昼から夕方くらいまで事務所で依頼を待ち
夜はコンビニのバイトに出かける日々を1年
ほど続けたある日私は勝負に出ました。

 

 

 

・200万かけてホームページを開設

 

 

事務所のホームページは有りましたが自作の
しょぼいものだったので思い切ってプロの会社
にホームページ作成を依頼することとしたのです。

 

この会社はHPの作成以外に営業コンサルタントも
請け負ってくれる会社で、HPの作成と同時に
自分の事務所経営コンサルも依頼しました。

 

有名企業のホームページなども手がけている
かなり大きな会社でしたので報酬も桁違いに
高かったのですが信用金庫から借金をしなんとか
コンサル依頼をすることが出来ました。

 

これで依頼が来ればやっていける!

 

そう思っていました。

 

その後、とにかく依頼(仕事)が欲しかった私は
コンサルタントから提案されることをしっかりと
実行しましたし、言われるがままに先行投資
なども積極的に行いました。

 

もちろん、投資できる自己資金などはなかったので
全て借金でまかなっていました。
(サラ金にも手を出していました)

 

 

その結果確かに売上は上昇しましたが年商は
250万程度までにしかなりませんでした。

 

”年収”ではなく”年商”です。

 

ここから経費や借金の返済などをすると手元には
年間80万程度しか残りません。

 

  • 夜中はコンビニでアルバイト
  • 昼間は行政書士の仕事

 

コレではフリーターよりも劣悪な生活環境です。

 

このような生活を3年ほど続けた結果

 

順風満帆な人生への希望は砕け散っていました。

 

心身ともに疲れきってしまった私は
自己破産を決意します。

 

 

この時32歳。
500万円の残債がありました。

 

コラム:横領する弁護士
ニュースなどで弁護士が依頼人のお金を横領する事件などが報道される事があります。
信じられない話かもしれませんが”法律屋さんが食えない時代”になってしまっているのです。
この借金まみれの時に大金を持っている依頼人のお金を預かるような案件を持っていたら自分のやっていたかもしれ無いと思うとゾッとします。
ですが、追い詰められているときほど人間は犯罪に手を染めやすいのです。法律の専門家ですらそうなのですから。